2010年に行われた設計プロポーザルコンペで、私たちを設計者に選んでいただきました。初めて訪れた改修前の建物は、曲線の壁が連続する複雑な迷路のような何とも不思議な空間でした。ボードの壁で隠されていたところも全部剥がして、遺跡のように裸の空間にして、そこにアーティストが作品を創ったら、と想像しました。開館してから10年、いつもアーティストが空間を新たに生まれ変わらせることを見るのが設計者として最高の喜びです。
川口有子
開館10周年、おめでとうございます!
市原湖畔美術館は、リノベーション(改修)によって生まれ変わった美術館です。
そしてこの美術館は、展示替えやワークショップのたびに、僕たち設計者の想像を超えて、
リノベーションされ続けているように思えます。
設計や工事は難産でしたが、こんなにも生き生きと、楽しく活動する美術館の誕生に関わ
れたことは、いつまでも、僕の自慢です。
鄭仁愉