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小湊鉄道開業100周年記念展「古往今来・発車オーライ!」レポート

レポート2025.08.05
4月26日~9月15日開催の小湊鉄道開業100周年記念展「古往今来・発車オーライ!」では、企画展のみならず美術館から足を延ばして高滝駅やその道のりにも作品が点在しています。ミュージアムショップでは今回の企画展限定商品も多数販売中です。ここでは、美術館スタッフおすすめの楽しみ方をご紹介します。

旅の出発地点、高滝駅

木奥惠三

旅は小湊鉄道を下車して高滝駅から出発するのがおすすめです。国の文化財にも指定されている高滝駅は、レトロで昭和を感じさせます。無人駅のはずなのに、駅舎に足を踏み入れるとジャケットがゆらりゆらり――青山悟さんの新作《Forever Kominato Railway ジャケット》は小湊鐵道の車掌さんのユニフォームに刺繍を施した作品です。
青山さんの作品に出迎えられ、高滝駅を出発地点に中﨑透さんの周遊型作品《Riverside Train, Lakeside Museum-Another Story》が始まります。高滝駅から美術館までの道のりに置かれている16枚のエピソードパネルを読みながら景色を楽しむ同作品。駅舎内に設置してある周遊マップと展覧会チラシを手に、早速エピソードパネルを巡ってみましょう。(熱中症対策を忘れずに)

チケットは小湊鉄道切符?

美術館に到着したら、受付で企画展チケットを購入。本展オリジナルデザインのチケットは、小湊鉄道の切符をイメージしたものです。当日に限り何度でも再入場可能です。本展会期中に半券を持ってくると2割引で入場できるので、旅の思い出としてぜひお持ち帰りください。

作品から小湊鐵道の古往今来に思いを馳せてみる

木奥惠三 左3つは中﨑透、右2つは青山悟の作品

企画展示室に足を踏み入れるとまず目に飛び込んでくるのは、中﨑透さんの作品《Riverside Train, Lakeside Museum》です。28枚のエピソードパネル、カラフルなライトボックスや油絵、小湊鐵道の備品などで構成されたインスタレーションです。赤と黄色でつくられたライトボックスは小湊鉄道をイメージ。その下にある青いライトボックスは小湊鉄道沿線を流れる養老川です。壁に展示された看板は、小湊鐵道の看板職人さんからお借りしてきたもので、今も手書きで看板をつくられています。

中﨑さんの作品とゆるやかにつながっている青山悟さんの展示室。壁一面には大きなパッチワーク作品が。小湊鐵道の未来を市内の子どもたちと想像してつくり上げた鳥瞰図です。展示室内には、ブラックライトを照らすと文字が浮かび上がる作品や小湊鐵道のハガキ、切符をモチーフとした作品も。どちらも実物のように表現されています。

木奥惠三 左はクワクボリョウタ、右は中野裕介/パラモデルの作品

仕切られた展示室のカーテンを潜るとそこはクワクボリョウタさんの作品《無限 交差 区間》が展示されています。光源をつけた2つの列車模型は、100年前に走っていたSL機関車と現役の小湊鉄道車両です。その光に映し出された影を見ているとまるで車窓から市原の風景を眺めているような気分になります。

展示室の1階から地下にかけて水脈のように張り巡らされたプラレール、そしてシートが吊り下げられた吹き抜けを覗き込むと地下まで続いています。中野裕介/パラモデルさんの作品《水底の□や△、犬畜生たちの、あったかもしれないPの話》は、1階が水上編、地下が水底編の2つで構成されています。会場内に貼られたQRコードを探して読み取ると、作品に引用されている「南総里見八犬伝」の物語を知ることができます。地下のプラレールの山は、自由に遊ぶことができるので没入感を楽しめます。

絵本の原画展と資料展示から小湊鐵道を知る

田村融一郎

企画展示室を出たら常設展示室へ。ここでは、かこさとしさんの絵本『小湊鐵道沿線の旅 出発進行!里山トロッコ列車』の原画展を開催しています。かこさとしさんが小湊鉄道のトロッコ列車や里山の景観を描いた絵をじっくり観ることができます。
隣接する情報ラウンジと多目的ホールでは、小湊鐵道に関する貴重な資料を公開中。昔使われていた備品や、100年前のヘッドマークなど、小湊鐵道を歴史的側面から知ることができます。

旅のお土産にはオリジナルグッズを

展覧会を堪能した後は、ミュージアムショップでお土産はいかがですか?本展限定の小湊鐵道商品や企画展ポスターも販売。上総牛久駅のコーヒースタンド「ushikuni cafe」のこだわりのドリップパックコーヒーや「東京ラスク」と小湊鐵道がコラボしたラスク(小分け4個入り)はお土産にぴったり。さらに、絵本作家荒井良二さんが小湊鉄道と里山を描き下ろしたデザイントートバッグやハンカチ、ポストカードは本展のオリジナルグッズとしておすすめです。

展覧会図録発売中!

本展の見どころをたっぷり詰め込んだ展覧会図録の販売を開始しました。
限定500部となります。当館ミュージアムショップまたは、オンラインショップでご購入いただけます。

<仕様>
B5サイズ、80項

<内容>
・インスタレーションビュー
・小湊鉄道開業100周年にあたって/石川晋平(小湊鐵道株式会社社長)
・作品紹介
・関連展示記録
・イベント・ワークショップ記録
・なぜ「小湊鉄道」なのか/原武史(政治学者)
・小湊鉄道とアート/前田礼(市原湖畔美術館館長代理)
・「小湊」・美術館・地域お相互連携/三浦万奈(市原湖畔美術館)  等

<価格>
2200円(税込)+送料(オンラインショップでご購入の方)

<ご購入方法>
当館ミュージアムショップまたはオンラインショップ
本展は、多くのファンに愛される小湊鐵道の魅力を様々角度からお楽しみいただけます。実際に小湊鉄道にゆられて美術館まで里山の旅をしてみませんか。ご来館をお待ちしております。

基本情報

小湊鉄道開業100周年記念展「古往今来・発車オーライ!」詳細はこちら