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次回開催

2024年度第4回深沢幸雄のガラス絵の世界

2025.01.21.Tue.

- 2025.03.30.Sun.

本展では、深沢幸雄が制作したガラス絵25点と銅版画3点を公開いたします。銅版画で有名な同氏ですが、後期はたくさんのガラス絵を創作しています。
ガラス絵とは、透明で平面のガラス板に専用の絵の具で対象を描き、その裏から鑑賞する作品で、初期のガラス絵は14世紀にヴェネチアで始まったとされます。
これまでも当館では同氏のガラス絵を公開してきましたが、今回はガラス絵と併せて銅版画を展示することで、「削る」制作工程から2つの相関関係を垣間見ることができます。

見どころ

深沢幸雄《緑の小鳥》2006年

「削る」ことで実現した「炸裂する色」

従来のガラス絵の手法では実現できなかった、冴えわたるような色彩を理想とした深沢は、76歳を過ぎたある時、自身が版画家であるということから、ガラス絵に「削り」を施すことを思い立ちます。ガラスに絵の具を乗せ、そこをナイフのようなもので削り、削ったところに絵の具を乗せるといったことを繰り返すことで、深沢が思い描いていた「炸裂するような色」を出すことに成功しました。

深沢幸雄《Aという名の天使》2004年

ガラス絵と銅版画の関係

深沢は、ガラス絵と銅版画を「削る」という共通の手法で制作しました。そのような手法だけではなく、描かれるモチーフにも共通点を発見することができます。「不死鳥」や「天使」「紳士」など、同氏が気に入って描き続けたモチーフをガラス絵と銅版画という2つの分野からお楽しみください。

プロフィール

基本情報

開館時間平日/10:00~17:00、土曜・祝前日/9:30~19:00、日曜・祝日/9:30~18:00(最終入館は閉館時間の30分前まで)
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料企画展のチケットで、同日に限り、常設展示もご覧いただけます。
※ただし1/21(火)~31(金)は、企画展示入れ替え期間のため、常設展示のみの開催となります。(入館料:一般:200(160)円、大高生・シニア(65歳以上):100(80)円、中学生以下無料)