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2024年度第2回市原市コレクション

2024.06.29.Sat.

- 2024.09.23.Mon.

当館では2013 年のリニューアル以後、常設展示室において、日本を代表する銅版画家であり、市原市名誉市民である深沢幸雄の作品を主に、市原市にゆかりのある作家の作品を、年に4 回の展示替えを行い、紹介しています。
 本展では、 市原市のコレクションより「みる」をテーマに、深沢幸雄他、胡子修司、河内成幸などの銅版画を中心にこれまであまり公開してこなかった作品も展示。市原市にゆかりのある著名な作家の作品20点をご紹介いたします。

見どころ

「みる」をテーマに市原市にゆかりのある作家作品を公開

「みる」と一口に言っても私たち人間にはたくさんの「みる」があります。意識を研ぎ澄まして「観る」こと、「見られる」こと、見落とされそうなものを「みる」こと、心の中を「みる」こと、見えないものを「みる」こと――本展では銅版画を中心に様々な作品に触れて、「みる」ことを深めていただきたいと思います。

《時》/  1972年

深沢幸雄(1924-2017年)

1924年、山梨県に生まれ、東京美術学校卒業。
市原市にアトリエを構えて創作活動を続ける。卓越した銅版画の技法を駆使した詩情あふれる深沢独自の作品は、国内外で高い評価を得ている。また、銅版画家として活躍する一方、日本版画協会理事長や多摩美術大学教授を歴任し、若手作家の育成にも力を注いだ。
*市原湖畔美術館は、450点を超える深沢作品を所蔵している、国内では有数の美術館です。

《緑》/ 1988年

胡子修司(1957年-)

1957年、広島県に生まれ。多摩美術大学大学院修了。
繊細な小作品から大型の作品まで何度も腐蝕を重ねながら時間をかけて銅版画を制作する。1987年には カンピナス国際版画ビエンナーレ入賞 (ブラジル)。本展では、深沢氏から寄贈された、細部まで描かれた森林や動植物の作品6点を公開。

《flyingⅢ》/ 1984年

河内成幸(1958年-)

1948年、山梨県北都留郡上野原町生まれ。多摩美術大学油画科卒業。
独創的な木版凹凸摺りの手法により表現された斬新なイメージで国際的に活躍する。グレンヘン国際版画トリエンナーレ展では最高賞を受賞(1979年)。その後文化庁在外研修員としてニューヨークのコロンビア大学大学院に留学し、欧米の版画に関する研修や、日本の木版画に関する講座やセミナーを行う。2011年、芸術文化への貢献により紫綬褒章を受章。また、2014年には、紺綬褒章を受章。

《蝶の幻想(04-2)》/ 2004年

平野正房(1936年-)

1936年、市原市生まれ。千葉大学教育学部美術科卒業。
日本版画協会展・新人賞を受賞した後パリに渡仏し、現代フランスの銅版画展に出展したことを皮切りに国内外で数々の展示を行う。1988~89年には、ひらかれた房総展、1994年には千葉県立美術館開館20周年記念展、1998年には市原市ゆかりの作家展など県内でも出展。

《楕円の中の目》/  1984年

髙橋甲子男(1935年-)

1935年、市原市で生まれ。 武蔵野美術大学卒業。
大学卒業後は、既成団体に所属せずアンデパンダン展に出品。個展を中心に前衛的作家を扱っていたサトウ画廊等で発表し、一貫して現代美術を追求し続ける。 時代と共に変貌しながら、タブロー制作に併行して版画(銅版画・シルクスクリーン画)や、立体作品も製作する。 近年では、ミニマリズムから、アニミズム的な傾向の作品になってきており、山、森の中をテーマに瀧を描く。

プロフィール

基本情報

開館時間平日/10:00~17:00、土曜・祝前日/9:30~19:00、日曜・祝日/9:30~18:00(最終入館は閉館時間の30分前まで)
休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入館料企画展のチケットで、同日に限り、常設展示もご覧いただけます。
※ただし6/29(火)~7/19(金)は、企画展示入れ替え期間のため、常設展示のみの開催となります。(入館料:一般:200(160)円、大高生・シニア(65歳以上):100(80)円、中学生以下無料)

企画展